医院開業用語集
医院・診療所・クリニックの開業時に知っておくと便利な用語集です
開業の準備を進めていく時、医療以外の分野、特に不動産・建設そして金融についての知識も必要です。専門的なことを全て理解する必要はありませんが、用語など大まかに知っておくと準備を進めていく時スムーズでしょう。
不動産用語・建築用語
| 市街化区域 | 市街化区域とは、都道府県が都市計画区域の中で定める区域です(都市計画法7条、15条)。 優先的かつ計画的に市街化を進める区域とされ、道路や下水道等のインフラ整備が優先的に行われている地域です。市街化区域に指定されるのは、既に市街地を形成している地域や今後市街化を予定している地域です。 市街化区域の中では、12種類の用途地域が定められており、きめ細かく建てられる建物の用途が規定されています。 |
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| 市街化調整区域 | 市街化調整区域とは、都道府県が都市計画区域の中で定める区域(都市計画法7条、15条)で、市街化調整区域は市街化区域とは逆に、市街化を抑制する地域として様々な建築規制がかけられています。市街化調整区域は、多くの場合、農地が広がり、建築物の密度が低い地域です。市街化調整区域では、少数の例外を除いて住宅等の建築が禁止されています。病院・診療所は一定の要件を満たせば建築できる用途に含まれます。 |
| 用途地域 | 用途地域とは、建築できる建物の種類を定めた地域のことです。 都市計画法第8条第1項第1号に規定されています。用途地域には、建築できる建物の種類にもとづいて12の種類の区分があります。また用途地域ごとに、建築できる建物の種類に応じて、容積率、建ぺい率などの建築規制がきめ細かく定められています。 「診療所」は全ての用途地域で建てられますが、「病院」「薬局」などは建てられない用途地域がありますので開業規模や処方によっては注意が必要です。 |
| 地目 | 地目とは、土地の現況および利用状況による区分をいい、不動産登記法施行令3条によれば、土地の主たる用途により、田、畑、宅地、山林、雑種地等の21種類に区分されています。 建物が建っている土地は住宅に限らず全て「宅地」となります。不動産取引に当たっては、田・畑など地目によっては農地法等により権利の移転等に制限がある場合があり、また登記簿上の地目と土地の現実の利用状況が一致していない場合もあることに、留意する必要があります。 |
| 保存登記 | 保存登記とは、所有権の登記のない不動産について、 「誰が所有者か」を示す「所有権保存登記」を法務局にて台帳に記載することです。土地・建物に抵当権を設定するためには、所有権保存登記が絶対に不可欠となります。 |
| 建築面積 | 建築面積とは、建物を真上から見たときの面積です。 通常、1階の面積ですが、張り出した部分が上層階にあればその部分を合計した面積となります。 |
| 延べ床面積 | 述べ床面積とは、建物の各階の床面積を合計した面積です。 |
| 建ぺい率 | 建ぺい率とは、建築面積を敷地面積で割った値のことです。 例えば、敷地面積が100平方メートル、その敷地上にある住宅の建築面積が50平方メートルならば、この住宅の建ぺい率は50%ということになります。建築する建物の建ぺい率の限度は、原則的には用途地域ごとに、都市計画によってあらかじめ指定されています。 |
| 容積率 | 容積率とは、延べ床面積を敷地面積で割った値のことです。 例えば、敷地面積が100平方メートル、その敷地上にある住宅の延べ面積が90平方メートルならば、この住宅の容積率は90%ということになります。建物の容積率の限度は、原則的には用途地域ごとに、都市計画によってあらかじめ指定されています。 さらに、前面道路の幅が狭い等の場合には、指定された容積率を使い切ることができないケースもあるので、注意が必要です。 |
| 建物の構造 | 建物の構造には、鉄筋コンクリート構造(RC造)や鉄骨構造(S造)、木造(W造)等建物を支える基本的な骨格の材質の違いを表現します。 |
| 木造(W造) | 木造とは、構造の骨格の材質が木(又は木質材)で造られることをいいます。主に軸組(在来)工法と枠組(2×4)工法があります。 軸組工法は柱(縦方向)と梁(横方向)で建物を支え、外からの力に対し抵抗します。柱の位置・本数を変えることで、間取や開口部(窓、ドア)の位置・大きさを容易に替えられます。日本で最も多い構造・工法です。枠組(2×4)工法は2インチ×4インチの規格化された木材で造った構造壁にて建物を支えます。壁で建物を支えるため、壁や開口部(窓・ドア)の大きさ・位置に制限を受け、間取りの変更・デザイン性に制限を受けますが、統一され規格化された建物(一般戸建住宅)であれば工場での大量生産によるコストダウンメリットが見込めます。 |
| 鉄骨造(S造) | 鉄骨造とは、建物の構造の骨格の材質が鉄(又は鋼材)で造られることです。工法は木造軸組工法と同様に柱、梁、筋交いを利用したブレース構造、柱と梁を完全に固定(剛接合)して筋交いを不要としたラーメン構造、小さな三角形を多数組み合わせたトラス構造があります。 木材に比べ強度が高く、鉄筋コンクリートに比べ単位重量が軽いことから長い梁に利用でき、柱のスパンが広く、柱の本数も少なくてすむ。 ラーメン構造の場合は耐力壁が不要なので間取りの自由度が高く、リフォームも容易です。 重量鉄骨ラーメン構造では鉄骨は工場生産され、現地では組立作業のみとなるので、現場接合部の管理をするだけで建物の構造的品質を一定に保ちやすい特徴があります。 多くの診療所・クリニックで採用される構造形式です。 |
| 鉄筋コンクリート造(RC造) | 鉄筋コンクリート造とは、建物の構造の骨格の材質が鉄筋コンクリートで造られることです。防音性・防湿性に優れ、住宅・マンション等、良質な住環境を必要とする用途の建物や、コンクリートの流動性を利して、デザイン度が高く意匠性のある中高層の建築物で採られる構造です。 低層建築物では他の工法と比較してコストが高くなります。 建物重量が大きく地盤改良・杭工事が必要となる場合もあります。 |
| 地鎮祭 | 地鎮祭とは、工事を始める前に行う、その土地の神を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る宗教上の神事です。 診療所の建設工事の安全を祈願する行事ですが、開業にあたりお世話になった方々や関係者・周辺住人への広報挨拶のセレモニーとしての目的もあります。 |
| 上棟式(上棟祭) | 上棟式(上棟祭)とは、建物の新築の際、工事中に行われる神事です。棟上げ(むねあげ)、建前(たてまえ)等と呼ぶこともあります。 通常、柱・棟・梁などの基本構造が完成して棟木を上げる(鉄骨造であれば最後のボルトを締める)ときに行われ、建物が無事長久であることを願います。また独特の行事として、周辺住人を招き、屋根の上から餅やお菓子を撒き振舞う行事があります。 開院間近に、周辺住人の方と自然に接触し、診療所やお医者様のご紹介ができる良い機会となります。 |
| 竣工 | 竣工とは、工事が完成することを表現する言葉です。 |
事業計画に関する用語・金融用語
| 診療圏 | 診療圏とは、病院・診療所に通院してくると見込まれる患者さんの住居のエリアをいいます。診療圏は診療科目によって大きさが変わります。また、開業形態によっても変わります。 |
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| 診療圏調査 | 診療圏調査とは、診療圏内の人口数、世帯数、年齢性別構成、競合医院の調査を行い、厚生労働省年次統計の受療率に各競合医院の集患状況等を加味して、診療科目ごとに通院してくる患者さんの数を推計する調査のことです。 |
| 減価償却費 | 減価償却費とは、耐用年数の長い建物や機械設備等の取得費を使用可能期間の間で、定額もしくは定率により配分した費用とのことです。取得時には全額を費用とできない為、取得額と減価償却費の差額を利益として計上しなくてはなりません。 キャッシュフローに注意が必要です。 |
| リース | リースとは、耐用年数の長い建物や機械設備等を購入によらず、使用する権利を得る方法です。リースは賃借人のオーダーする建物や機械設備を新築・新規購入し、予め定めた期間の貸し出しを行います。途中解約には残価を支払う条件がつきます。 また期間満了後は安価での購入、リース料を下げての再リース、返却等選べます。レンタルとの違いは、レンタルは貸出期間が短期間(時間・日)で、予め定めた期間中の返却してもペナルティが発生しません。 需要が多く他に貸し出すことが容易に行えることが特徴です。 |
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